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CASE STUDY

導入事例

国立大学法人 東京学芸大学様
クラウド管理型 無線LANで一括管理

幼稚園から博士課程までの教育組織を有し、初等・中等教育教員の養成を行う国立大学法人東京学芸大学は、
教員養成及び学校教育の研究拠点として学校教員の質向上に貢献しています。

教育機関に適した拡張性の高さ、既存・新設システム共に
クラウド管理型無線LANで一括管理

国立大学法人 東京学芸大学
情報基盤課 専門職員 竹原真氏
ICTセンター情報システム室/情報基盤課 情報システム係長 前田朋子氏

  学生が学業に集中するためのネットワークインフラを支える

―貴大学のネットワークインフラの利用目的、内容や運営方針について教えてください。

本学では「GARNet(GAkugei Research Network)」という研究教育用のネットワークを以前より整備してきました。有線接続で各研究棟や講義棟を結ぶものからから始まり、業務利用、インターネットへの接続、と時代に沿って進化してきました。
15年程前から学生のノートPCの必携化を実施しました。学生たちは講義の受講や自習、論文の執筆等を行うため「GARNet」に有線LAN/無線LANで接続し、利用しています。

―当社にアウトソースしている業務の開始時期と内容をお聞かせください。

2017年に、無線LAN環境の拡充を目玉として学内全体のシステムリプレースを行いました。教室の一部や講義室などで無線接続ができるようにするための整備で、日本ソルテック様とのお付き合いが始まりました。

―今回の製品やサービスを導入された背景を教えてください。

現在PCやスマートフォン等の使用では、無線接続が主流で、最近のPCは有線LANポートがない機種もあります。しかし一部の教室や講義室などで、有線接続はできても無線接続ができない場所がありました。一方で研究棟等では個人の裁量で無線設備を用意している教員もいて、学内で接続環境がまちまちでした。また昨今、教育現場でのタブレットの活用が増えたことも要因の一つです。
コロナ禍による、教育現場の環境変化などを背景に予算を確保できました。そこでクラウド管理型無線LANの集中管理システムを提案いただき、導入に至りました。

  クラウド型への移行で新旧混在するシステムも簡単に一括管理が可能

―当社に業務をアウトソースしたことで、どのようなメリットが生じているとお考えですか?

最大のメリットは、今回新設したシステムと従来の複数のシステム、どちらも一括管理ができる点です。既存の設備の通信規格と今回導入した設備の通信規格は異なりますが、どちらもクラウド上の統一された同一画面でコントロールできます。今までは拠点ごとのアクセスポイントの設定のために設備がある棟まで赴いていましたが、その必要がなくなって非常に便利です。

2点目は大幅なコストダウンができた点です。従来はオンプレミス型のコントローラー2台構成で年間の保守費用が悩みの種でしたが、クラウド型を導入したことでアクセスポイント台数分の年間ライセンス料のみで済むようになりました。

最後になりますが、オンプレミス型だった既存の設備も新しく導入した設備も、全てまとめて一晩でクラウド型に移行が完了した点もメリットです。システム導入は既に授業が始まっている4月だったのですが、学生の利用に支障を来したくないという要望を実現していただきました。翌日には何の問題もなくネットワーク(無線LAN)が利用でき、とてもありがたく思っています。

ハードウェアの管理や管理ソフトの更新作業なども自動で行われるため不要で、接続できない場所やエラーが出ている場所はもちろん、WindowsやMac、Android 、iOSなど接続している端末の種類や使用している容量まで細かくわかるので、運用管理者が従来の苦労から解放され、時間と手間を軽減できています。また、端末の種類や使用している容量がわかることで、たとえば不正利用の認知も可能になってきます。(ワイヤレスヘルス画面/アクセスポイントやクライアント)

  教育施設で重要なシステム拡張性のハードルが低く、ケアが充実

―導入後の感想はどのようなものですか。

教育機関の運用管理者にとっては拡張性が重要だと考えています。学生の数に応じて既存システムに追加や新設が必要になりますが、その際に管理しやすい製品やシステムがあり、システム拡張する際のハードルが低い点は大きなメリットであり、将来的にも安心して使えると思っています。

―今後のワイヤレスに関する展望や予定を教えてください。

学生が出入りする講義室や図書館など、授業を行う建屋内はほぼ無線接続が可能になりましたが、屋外や体育設備など入っていない場所もあり、キャンパス全域を網羅できていません。しかし昨今はライブ配信など屋外でデバイスを使う機会が急激に増加し、数年前には想像もしなかったスピードで技術が進歩しています。今後も必要に応じ、無線接続が可能な範囲を拡張していく予定です。

―最後に、当社へのご意見・ご要望などありましたらお聞かせください。

システム導入後のアフターケアやコロナ渦による影響等があった際もこまめにご連絡をいただき、問合せに対するレスポンスが早く、心強く感じています。これからもよろしくお願いしたいと考えています。


本件はキヤノンITソリューションズ株式会社様経由で導入いただきました。

教育機関の「あるべき姿」を提案し「ありたい姿」をITで支援する